標準化・対応状況

WebXR 関連仕様の標準化状況と、主要ブラウザ・デバイスの対応状況を一覧で確認できます。中核の WebXR Device API は W3C Recommendation ではなく、勧告候補草案(CRD)段階です。

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仕様名、標準化ステージ、主要ブラウザの対応状況を先に確認できます。

18 機能

最終確認: 2026年6月21日

凡例: 79+ = 対応を確認できる最小バージョン、OT = Origin Trial、Flag = フラグ有効、Exp = 実験的機能、対応 = 対応済み(版数不明)、未対応 = 未実装、未確認 = 公開情報なし

機能ステータスChrome(デスクトップ)Chrome(Android)Quest BrowserSafari(iOS/macOS)
WebXR Device APIW3C の勧告候補草案(CRD、2026-06-09)。VR/AR デバイスのセンサーやヘッドマウントディスプレイへのアクセス方法を定める中核仕様です。W3C Recommendation ではなく、実装とテストを通じて勧告に向けた確認段階にあります。
勧告候補
79+79+対応未対応
WebXR Augmented Reality Module - Level 1W3C の勧告候補草案(2025-04-25)。WebXR Device API に AR 向けの機能を追加する拡張仕様です。WG では additive display 向けの opacity / dimming 制御も議論中です(仕様未確定)。
勧告候補
未対応81+未確認未対応
WebXR Gamepads Module - Level 1W3C のワーキングドラフト(2025-07-07)。XR コントローラーのボタン、トリガー、スティックなどの入力を扱う仕様です。
ワーキングドラフト
79+79+対応未対応
WebXR Hit Test ModuleW3C のワーキングドラフト(2025-12-11)。現実空間の平面や実在物に対してヒットテストを行う方法を定める仕様です。
ワーキングドラフト
未対応81+対応未対応
WebXR DOM Overlays ModuleW3C のワーキングドラフト(2024-09-24)。没入型セッション中に単一の DOM 要素を 2D オーバーレイとして重ねて表示する仕組みを定める仕様です。WG では HTML-in-canvas との統合も議論中です(仕様未確定)。
ワーキングドラフト
未対応83+対応未対応
WebXR Layers API Level 1W3C のワーキングドラフト(2026-06-01)。コンポジターが管理するレイヤーを使い、描画効率や視認性、遅延の改善を目指す仕様です。Space Warp(space-warp)の記述も更新されています。
ワーキングドラフト
未対応未対応未確認未対応
WebXR Lighting Estimation API Level 1W3C のワーキングドラフト(2025-12-11)。周囲の明るさや光の色の推定値を取得し、XR 表現に反映するための仕様です。
ワーキングドラフト
未対応90+対応未対応
WebXR Hand Input Module - Level 1W3C のワーキングドラフト(2024-06-05)。手や指の関節位置を追跡し、ハンドトラッキング入力を扱えるようにする仕様です。
ワーキングドラフト
131+131+15.1+未対応
WebXR Depth Sensing ModuleW3C のワーキングドラフト(2025-12-10)。深度情報を取得し、オクルージョンなどの表現に活用するための仕様です。Quest Browser 146.0(2026-04-21)では in-browser WebXR depth projection support が追加されましたが、BANGEOでは実験・Lab扱いで追跡します。
ワーキングドラフト
未対応90+146.0+(Lab / depth projection)未対応
Anchorsエディターズドラフト(2025-12-11)。空間内に基準点となるアンカーを作成し、オブジェクトの位置を安定して固定するための仕様です。
エディターズドラフト
未対応79+対応未対応
WebXR/WebGPU Binding Module - Level 1エディターズドラフト(2025-04-09)。WebGPU を使って WebXR セッションに描画するための連携方法を定める仕様です。Meta Horizon OS Developers release notes では、Quest Browser 146.0(2026-04-21)で Experimental WebGPU support が追加されたと案内されています。
エディターズドラフト
未対応未対応146.0+(Experimental)未対応
Plane DetectionCommunity Group の草案(2025-12-10)。デバイスが検出した床や壁などの平面情報を取得するための拡張仕様です。
エディターズドラフト
未対応77+対応未対応
Mesh DetectionCommunity Group の草案(2023-08-08)。周囲の環境メッシュを取得し、遮蔽や衝突判定に使うための拡張仕様です。
エディターズドラフト
未確認未確認対応未対応
Raw Camera AccessCommunity Group の草案(2025-12-11)。immersive-ar セッション中の背面カメラ映像へ直接アクセスするための拡張仕様です。
エディターズドラフト
未対応107+対応未対応
Navigation設計文書ベースの提案です。ユーザーエージェント主導で没入セッションを許可し、`sessiongranted` などを通じてシームレスな遷移を目指しています。
エディターズドラフト
未確認未確認未確認未対応
Body Tracking非公式の提案草案(2024-09-08)。全身の関節情報を取得し、アバターの動きなどに反映することを想定した提案です。
アイデア
未確認未確認対応未対応
Face Tracking提案段階の仕様です。表情や視線に関する係数データを取得し、アバター表現などに活用することを想定しています。
アイデア
未確認未確認未確認未対応
Eye Tracking提案段階の議論(Issue #79)です。視線入力の必要性やプライバシーへの配慮について検討しています。
アイデア
未確認未確認未確認未対応

標準化プロセス

WebXR 関連仕様は、W3C の勧告トラックやコミュニティグループの提案を通じて段階的に整備されます。ここでは、公開されている文書の成熟度を 5 段階で整理しています。

1
アイデア
Idea
2
エディターズドラフト
ED/CG
3
ワーキングドラフト
WD/DS
4
勧告候補
CRD/CR/CS
5
勧告
REC

用語解説(W3Cの文書種別)

  • ED(Editor's Draft): エディターズドラフト。編集者が継続的に更新している作業中の最新版です。
  • WD(Working Draft): ワーキングドラフト。ワーキンググループが公開している検討中の草案です。
  • CRD(Candidate Recommendation Draft): 勧告候補草案。勧告候補(CR)に向けて変更を取り込む作業中の草案です。WebXR Device API の現行版はこの段階です。
  • CR(Candidate Recommendation): 勧告候補。実装やレビューを通じて、勧告に向けた最終確認を進める段階です。
  • REC(Recommendation): W3C 勧告。正式な標準仕様として公開された状態です。

詳しくは W3C文書種別ガイド をご覧ください。

仕様差分メモ

W3C TR の Changes セクションをもとに、直近の仕様更新を短く整理しています。

WebXR Device API

勧告候補草案(CRD) / 2026-06-09

WebXR Device API は W3C Recommendation を目指している段階の Candidate Recommendation Draft です。実装状況を確認しながら利用する必要があります。

  • inline-stereo session features の追加
  • XRSession の granted features(enabledFeatures)の公開
  • isSystemKeyboardSupported による system keyboard 対応の確認
  • visible-blurred 時の getPose() 挙動の整理
  • transient intent / transient-pointer 入力の追加
  • XRInputSource の visible elsewhere プロパティ(初稿)
  • RGB / sRGB の色空間に関する記述の明確化

WG議論・記事候補の短い一覧

Immersive Web WG の議事録で議論されているが、W3C TR としては未確定のトピックです。大きな詳細カードではなく、追うべき論点だけを短く記録しています。

Metaverse Standards Forum と RP1 が OMBI の一環として発表したオープンソースのメタバースブラウザエンジン。WebXR API本体の更新ではなく、SOM、近接ベースのサービス発見、WASMサンドボックス、OpenXR、ANARIなどを組み合わせる Spatial Web の隣接トピックとして追跡します。

論点: Scene Object Model(SOM)による複数origin / 複数サービスの3Dシーン合成 / URLナビゲーションではなく、近接ベースで空間ファブリックやサービスを発見するモデル

2026-06-15議事録

Immersive Web F2F Day 1 では、HTML-in-canvas を WebXR の空間UIに応用できるかが議論されました。DOMをそのままXR空間に置くというより、canvas・texture・layer・入力イベントをどう接続するかが焦点です。

論点: HTML-in-canvas の canvas 子要素配置と 3D CSS transform による DOM 表示 / WebXR 固有の入力(target ray、teleportation、ユーザーエージェント提供のカーソル)

2026-05-19議事録

WebXR の foveation 議論では、WebGPU や variable-rate shading との関係に加え、視線情報を扱うことによるプライバシー面が重要な論点になっています。当面は fixed foveated rendering のような形から検討される可能性があります。

論点: WebGPU / variable-rate shading(gpuweb/gpuweb#450)との連携 / foveation map texture の expose と readback 制限

2026-05-19議事録

ARグラスでは、現実背景をどの程度暗く見せるかをWebXR側から制御したい場面があります。Immersive Webでは、opacity / dimming のような制御をどこまでWebに許すかが議論されています。

論点: additive display(Android XR AR グラス等)向けの dimming 需要 / feature detect(非対応デバイスでは無効)

2026-05-20議事録